■ストーリー
オリジナルでソックスを作ろうと思ったときに、これは台湾で作ろうと決めていました。
なぜなら、私たちの拠点は台湾。
衰退する産業に貢献したい。
そんな気持ちを込めた商品です。
台湾と靴下の歴史
実は1980年代には台湾製靴下は「世界の7足に1足」と言われるほどでした。
・輸出志向型工業化政策:1960年代以降、台湾は繊維や縫製を中心とする軽工業に力を入れ、米国や日本への輸出で外貨を獲得。
• 靴下:彰化県・社頭郷(Sock Town と呼ばれる)
• 中小企業が数多く立ち並び、OEM生産で急成長しました。
• 高品質・低コスト・大量生産を強みに、世界的なシェアを獲得。
そんな台湾の靴下ですが、2000年代以降に衰退し始めます。
1. 中国・東南アジアの台頭
• 労働力コストが安く、生産拠点が移転。台湾の中小工場は価格競争で苦戦。
• 特に中国・ベトナムが大規模工場を建て、台湾製はコスト面で劣位に。
2. グローバルブランドのサプライチェーン変化
• NikeやAdidasなどが直接中国やASEANに発注。台湾企業は生産から外れる。
3. 内需縮小
• 台湾国内市場は小さいため、輸出依存度が高かったが、輸出先を失う。
そんな中、台湾の靴下産業は再生への模索を図ります。
• 高付加価値化・差別化
• 吸湿速乾、防臭、抗菌などの機能性靴下(スポーツ・アウトドア向け)
• デザイン性のある「台湾ブランド」のタオル・靴下
• 小ロット多品種生産
• ファッションブランドやセレクトショップ向けのOEM/ODM
• 観光・文化との融合
• 彰化・社頭の「靴下観光工場」
• 雲林・虎尾の「タオル美術館」
現在は生産量はピーク時の数分の一ですが、高品質・機能性・少量生産で再評価されています。
デザインと機能美に関して
私たちの靴下はキャンプやアウトドアでの使用を想定してさまざまな工夫を施しています。
長時間歩くと足の疲労で足裏の土踏まずが下がります。
そうなると、
•衝撃吸収力の低下
→ 足裏のクッション性が減り、歩く・走るときに疲れやすい。
• 足底腱膜炎(そくていけんまくえん) のリスク上昇
→ 土踏まずを支える足底腱膜が引っ張られて炎症を起こす。
• 外反母趾や内反小趾 の原因になりやすい
• 足首の不安定化
それを少しでも軽減するために靴下の中央部の甲とアーチの部分のストレッチを強めに設定。
最初は少し一般の靴下よりストレッチがキツく感じますが、長く歩くとより快適に感じるはず。
ブーツやスニーカーなどの靴擦れを軽減する為に足首の裏の生地も厚く仕上げています。
また、足指の付け根にはスリットを設け、グリップ力と履き心地向上させています。
デザインはあえてカルマストアのロゴは脱いだ時に見えるように。
足首にはカルマストアのスローガン”MAKE THE IMPACT”を配置。
カラーは初回の2色展開。
サイズはフリーサイズ23cmから28cmまで対応です。
※29cmの方でも使用は問題ありませんでした。
■スペック
素材 綿80%ナイロン16%ポリウレタン4%
MADE IN TAIWAN