■ストーリー
次世代のセラミックを日常に。
“削らず、盛らず。ただ、押し出す”
これは「古くて、新しいかたち」
PUG MUG
KAFFA
CALMA STORE limited
By @maisonssommet
Made in London
私たちは何かを作る場合、また別注をお願いする場合は、
なぜそれを選んだのか?どうしてそれじゃなきゃダメなのか?を熟考しています。
押し出し成形は、粘土に余計な手を加えることなく、ただ前へと押し出すことで形を与える技法。
それはまるで、素材自身が持つ力を、まっすぐ引き出すような作業。
19世紀、工業の現場で効率性を追い求めて生まれたこの技法は、
いま、手仕事の中で再び息を吹き返し、静かな造形美を語りかけてくれます。
押し出し成形(extrusion)は、19世紀に登場した粘土成形の技法。
本来はレンガやタイルなど、効率性を重視した工業製品に用いられてきました。
しかし20世紀後半以降、いくつかの陶芸家やデザイナーたちはこの技法に新たな価値を見出します。
「同じ断面を持つ形が連続する」という構造を活かし、機能性だけでなく、線や面のリズムを作品に取り入れる現代的な表現へ。
このシンプルで力強い技術を再び陶器の世界に持ち込んだのです。
手作業で押し出された一つ一つの器が、同じようでいて、すべて異なる個性なのも魅力。歪んだり曲がったり。
押し出し形式なので底は後付け、底だけ色が違うようにできるのもポイント。
飲んだ時にだけ見えるよう、底にだけロゴを配置。
このマグも、ロゴがなくても成立するという条件をクリアした素敵なマグ。
私たちは、同じ時代に生まれた職人さんたちの技術の研鑽と情熱を心から尊敬しています。
また、同じ時代に生まれたからこそ作れる物に魅力を感じるのです。まずはオンラインから。残りはポップアップや実店舗での販売になります。
初回の色はダークブラウンですが、2回目は違う形かもしれないし、違う色にするかもしれないので、気に入った方はご検討ください。
こんな小さなお店の要望に応えてくれて、素敵なマグを作ってくれたステファニーたちに心から感謝します。
遠く離れたアジアで誰かのお気に入りとして使ってくれる人が増えるように頑張ります。
素敵なので、いつまでも捨てられることなく、時代が変わった蚤の市で凛として並んでいることでしょう。
「pug」は「粘土を練る/再利用する」行為や、「pug mill=粘土練り機」のこと。
■スペック