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「毛七」という日本の誇る伝統技術

「毛七」という日本の誇る伝統技術

Posted on 8月 31, 2023


CALMA STOREスタッフ ゆやのです♪

前回のSamsara blanketのお話のつづきです。

パリコレでも紹介された日本文化「毛七」とは

環境や経済、貧困や差別など社会が抱える様々な問題について17の目標を掲げ、2030年までに達成しようという取り組みSDGs。

その目標の1つに「つくる責任、つかう責任」があります。

前回のSamsara blanket紹介のブログ

毛織物の世界三大産地は、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラ、そして愛知県の尾張西部を中心とした尾州地方(びしゅうちほう)と言われています。

 

 

 

尾州地方では、「再生ウール」のことを「毛七」と呼びます。

今回のSamsara blanketを作成する中で必要な日本文化のひとつです。

今年で終戦76年目の日本。

戦前羊毛をほぼ輸入に頼っていた日本。そんな終戦後の貧しかった時代に生まれた技術が「毛七」でした。

 

毛七の原料は、主に全国から集められた古着のセーターや、裁断くずなど。これを色別に分けていきます。

生地の色をそのまま生かすため、染色の工程がなく大量の水や電力も使いません。商品のタグやボタンは手作業で取り除きます。

気が遠くなりそうな話ですが、手間を惜しまないことが一つの「技術」であると感じます。

この羊毛の再繊維化は価値あるリサイクル技術として、パリコレクションでも紹介されました。

 

ほぐされた毛織物や毛糸のくずは、反毛機という毛をほぐして繊維にする機械にかけられ、再生毛へと変化します。

そこから、羊毛7割、合成繊維3割を使い、糸を紡ぎ新たな毛織物へと変化させていくのです。

手に入らなければどうすればいいのか・・・・。

先人たちの葛藤や悩みあぐねいた中から産み出された技術が「毛七」なのです。

単純に考えると、衣服を廃棄するということをやめ「毛七」すれば、永続的に

再生させることが可能ということ!

 今後も守り抜きたい日本文化であることは間違いありません。

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