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「毛七」という日本の誇る伝統技術
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CALMA STOREスタッフ ゆやのです♪
前回のSamsara blanketのお話のつづきです。
パリコレでも紹介された日本文化「毛七」とは
環境や経済、貧困や差別など社会が抱える様々な問題について17の目標を掲げ、2030年までに達成しようという取り組みSDGs。
その目標の1つに「つくる責任、つかう責任」があります。
前回のSamsara blanket紹介のブログ
毛織物の世界三大産地は、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラ、そして愛知県の尾張西部を中心とした尾州地方(びしゅうちほう)と言われています。
尾州地方では、「再生ウール」のことを「毛七」と呼びます。
今回のSamsara blanketを作成する中で必要な日本文化のひとつです。
今年で終戦76年目の日本。
戦前羊毛をほぼ輸入に頼っていた日本。そんな終戦後の貧しかった時代に生まれた技術が「毛七」でした。
毛七の原料は、主に全国から集められた古着のセーターや、裁断くずなど。これを色別に分けていきます。
生地の色をそのまま生かすため、染色の工程がなく大量の水や電力も使いません。商品のタグやボタンは手作業で取り除きます。
気が遠くなりそうな話ですが、手間を惜しまないことが一つの「技術」であると感じます。
この羊毛の再繊維化は価値あるリサイクル技術として、パリコレクションでも紹介されました。
ほぐされた毛織物や毛糸のくずは、反毛機という毛をほぐして繊維にする機械にかけられ、再生毛へと変化します。
そこから、羊毛7割、合成繊維3割を使い、糸を紡ぎ新たな毛織物へと変化させていくのです。
手に入らなければどうすればいいのか・・・・。
先人たちの葛藤や悩みあぐねいた中から産み出された技術が「毛七」なのです。
単純に考えると、衣服を廃棄するということをやめ「毛七」すれば、永続的に
再生させることが可能ということ!
今後も守り抜きたい日本文化であることは間違いありません。
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