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「PUG MUG」──削らず盛らず。 ただ、押し出す。

「PUG MUG」──削らず盛らず。 ただ、押し出す。

Posted on 6月 3, 2025


学生時代、美術部で陶芸をやっていた。
週に一度、土に触れては、ろくろの上で湯呑みや茶碗を作った。
粘土は想像よりずっと気難しく、ちょっとした手の揺れや迷いが、そのままかたちになる。

でも、私はその“ゆらぎ”が好きだった。少しの歪みが、その人の手跡として残るから。

こんにちは!ゆやのです♪

「PUG MUG」の試作写真を見たとき、思わずじっと見入ってしまいました。
カップの輪郭、取っ手の線、底のピンク。
どこかで見たようで、どこにもない。そんな造形に、あの頃の手の感覚がじんわりと呼び起こされる。そんな気がしました。


見た目はシンプル、でも “技術のかたまり”

「PUG MUG」は、押し出し成形(extrusion)という、ちょっと変わった技法で作られています。
この製法、日本の焼き物の世界ではあまりなじみがないかもしれませんが、歴史をさかのぼればルーツは意外と深いことを知りました。

押し出し成形とは?

押し出し成形とは、柔らかい粘土を金属や木製のダイス(型)に押し当てて、管状や角柱状に成形する技法。
もともとは陶芸というより、レンガや排水管などの建築資材を量産するための産業技術として発達しました。

ルーツは19世紀の産業革命期。大量生産が求められる中で開発された技術であり、ヨーロッパでは100年以上前から実用化されています。
日本においても、昭和初期から瓦や水道管などの土管づくりに応用されるようになりました。
陶芸の世界ではいわば“裏方”の存在であり、器というよりも無骨な実用品を作るための方法だったのです。

ところがこの技術、近年ではものづくりの現場で再注目されつつあります。
その理由は大きく2つ。

1.パーツごとの形状を正確にコントロールできる

2.同じ型を使っても、仕上げ次第で個性が出る

つまり、「量産」と「一点物」のあいだにある、絶妙なバランスを保てる技法なんです。

CALMA STOREのものづくりの方向性「中庸」(常に真ん中をいく)そんな感じに深くマッチしているではないか!

「機械的」では終わらせない、職人の技

今回の「PUG MUG」、当店Instagramのリール動画では「Maison S.Sommet」から届いた押し出し式の過程を紹介しています。押し出しで成形されるパーツは一見、均一に見えて、実は湿度や粘土の状態で微妙に表情が変わります。

そう、冒頭でも言いましたが、粘土は想像よりずっと気難しいんです。

押し出し式という一見「機械的な」作業にクラフトならではの人の手が思いのほか入る様子がリールからはまざまざと伝わってくるかと思います。

取っ手の角度も、仕上げのエッジも、削り跡も、微差がそのまま“味”になる。

「型で抜いたもの」と「手で整えたもの」の間にある、このあいまいで豊かな領域こそ、店主が「古くて新しいかたち」と語る所以。

このように押し出し成形は、かつて“工業用の大量生産”を目的として生まれながらも、現代では“個性と揺らぎ”を受け入れるクラフトへと歩み寄ってきた技法でもあります。

そんな背景を知ってからもう一度「PUG MUG」を見ると、
マットな肌感の中に浮かぶ“線”や“面”の絶妙なバランスが、ぐっと奥深く感じられるはずです。

ロンドンから届いた“品のある遊び心”──Maison S.Sommetとの出会い

今回の「PUG MUG」に欠かせなかった存在が、ロンドンのクリエイティブユニット Maison S.Sommet です。
CALMA STOREとは、遠く離れていても“モノへの向き合い方”が不思議と似ている、そんな縁から今回のコラボレーションが生まれました。

Maison S.Sommetは、イギリス・ロンドンを拠点に、アートと日用品の間をゆらぐプロダクトデザインを手がけている集団。

CALMA STOREから「KAFFA」というコーヒーメインのラインを作った時、マグカップを作るのは必然でした。

ただ、あちこちのキャンプガレージブランドも含めて、マグカップなんていくつでもある。だから、どこかのマグに自分たちの名前だけのせて売るようなアプローチだけはしたくなかった店主。

CALMA STOREのスローガン「世の中に肯定的な違いを生みだす」これに反することのないプロダクトを。

Maison S.Sommetの押し出し式製法のマグカップは紛れもなく「古くて新しいかたち」CALMA STOREの発信したいものづくりだったのです。

距離も言語も文化も違うけれど、「モノを通じて人と時間をつなぎたい」という想いは同じ。
CALMA STOREとMaison S.Sommetのコラボレーションは、互いの哲学がそっと重なり合ったからこそ実現した取り組みです。

便利で、高性能で、精密なものが日々生まれる現代。けれどCALMA STOREが目指したのは最新ではなく最適。
歴代の職人たちが積み重ねてきた研鑽のうえに、現代の感性でちょっと味付けする——そんなものづくりがしたかった。

ロンドンの風、ダークブラウンの気品

今回、色味の相談をしたのは代表のステファニー。
彼女との会話のなかで生まれたのが、大人の落ち着きと遊び心を併せ持つ“ダークブラウン×ピンク”の組み合わせです。

表面はマットで落ち着いたブラウン、でも底面にはピンクの遊び心。
裏面にCALMAロゴをそっと配置することで、全体のバランスは凛としているのに、でも少し微笑んでる。

「似て非なる」って、こういうことかもしれません。

大人っぽい洗練されたデザインなのに、マグを持ち上げて中身を飲み干す時に見えるピンク。

CALMA STOREの提案する「漢は黙ってピンクだろ!」

これは、なにかの色を起案している際に、「ピンクを差し色なんかに使える男性はおしゃれだなと思うんです。」という、私の発信から生まれた合言葉。
色味を抑えがちなキャンプグッズの中で、ふいに見え隠れする「大人の茶目っ気」ほど色っぽいものはないと思うんですよね♪

女性は茶×ピンクなんてマストな大好きカラーですから、贈り物やペアマグにも喜ばれると思います。・・・というか、私も欲しい!お揃いになっちゃいますね(笑)

“使う”を超えて、“眺める”道具

コーヒーでも、紅茶でも、器を冷やしてマグカップアイスでも。
このカップを手にすると、きっと誰もが自然と角度を変えながら眺めたくなります。
そして気づくでしょう——取っ手のラインが、ちょっと不思議に、でも妙にしっくりくることに。

視線と触覚、ふたつの感覚で楽しむ器。

CALMA STOREが提案したかったのは、そんな“使い心地”ではなく“付き合い心地”なのかもしれません。

CALMA STOREのペントハウスでは、なんと「PUG MUG」で“世界で一番チープでゴージャス”なラムレーズンアイスを提供予定だとか。

このギャップのセンスもまた、CALMA STOREらしさ。

「高級」じゃなくて「上質」。
「手軽」じゃなくて「丁寧」。
そんな価値観が込められたこのマグで、ぜひあなたのとっておきの一杯を味わってください。

CALMA STOREのPUG MUG、6/4オンラインストアに登場です。

どうかこの時代にしか生まれえなかった静かな熱を、その手に感じていただけたら幸いです。

Maison S.Sommet PUG MAG コラボ ロンドン 技術の歴史 新商品 職人

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