CALMA STOREスタッフ ゆやのです♪ 3月に行われたモニター募集には、総勢85名の応募をいただきました。 お届けできたのが春だったということもあり、当選されてまだお使いになっていない方もいらっしゃるようですが、すでにレビューいただいた方の中でも、とても詳細な感想をご紹介いただきましたInstagramアカウント@hiro-camp(HIROYUKI NAKAYAMA)さんの投稿を、ご紹介致します。 [下記文をクリック致しますと、それぞれのInstagramレビューに飛びます] レビュー①質感、サイズ感 レビュー②手洗いで洗ってみた レビュー③手洗い、洗濯後・・・ レビュー④フィールドデビュー レビュー⓹洗濯機で洗ってみた 肌ざわりや質感の良い理由・・・ レビューにいただいたように、Samsara blanketの肌触りや質感がいいのにはワケがあります。 当たり前や普通とは、逆が好みなCALMA STORE店主。 SAMSARA BLANKETも当たり前のデザインじゃ面白くない、と「毛七の二重織」を採用しました。 (画像は、リバーシブル生地になった二重織のネップ表と無地裏) 「二重織」の良い点は リバーシブルな生地となるので、表と裏で色や柄を変えて楽しめます。 軽量だけど厚手で、保温性が高く暖かいです。 つなぎ目や縫い目がないので、どちらを表にしてもきれいにみえます。 実は、2重織には通常の2倍の糸が使われるため、コートやタオルに使われることが多いほど、快適さやおしゃれさを兼ね備えた生地なのです。 丈夫で質感がいいのも納得です。ぶ厚すぎず、折りたためるのもアウトドアに適しています。 糸を2倍使うのでかかるコストも倍なのですが、アウトドアで使用することはもちろん、時の流れと共に何度も洗濯される中で風合いや馴染みのよいブランケットになっていくことを想像し、祈って・・・、採用! ポップアップストアなど出店の際には持っていき、ぜひ触れてほしい商品となりました。 Samsara blanketと同じ二重織の生地を使ったコースターサイズの商品も準備していますので、お試しに使用していただくのもいいかも。 そして、2023年限定の生地もご用意しました! こちらの紹介はまた後日・・・。 オンラインの販売ももうすぐ!です。
CALMA STOREスタッフ ゆやのです♪ 前回のSamsara blanketのお話のつづきです。 パリコレでも紹介された日本文化「毛七」とは 環境や経済、貧困や差別など社会が抱える様々な問題について17の目標を掲げ、2030年までに達成しようという取り組みSDGs。 その目標の1つに「つくる責任、つかう責任」があります。 前回のSamsara blanket紹介のブログ毛織物の世界三大産地は、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラ、そして愛知県の尾張西部を中心とした尾州地方(びしゅうちほう)と言われています。 尾州地方では、「再生ウール」のことを「毛七」と呼びます。 今回のSamsara blanketを作成する中で必要な日本文化のひとつです。 今年で終戦76年目の日本。 戦前羊毛をほぼ輸入に頼っていた日本。そんな終戦後の貧しかった時代に生まれた技術が「毛七」でした。 毛七の原料は、主に全国から集められた古着のセーターや、裁断くずなど。これを色別に分けていきます。 生地の色をそのまま生かすため、染色の工程がなく大量の水や電力も使いません。商品のタグやボタンは手作業で取り除きます。 気が遠くなりそうな話ですが、手間を惜しまないことが一つの「技術」であると感じます。 この羊毛の再繊維化は価値あるリサイクル技術として、パリコレクションでも紹介されました。 ほぐされた毛織物や毛糸のくずは、反毛機という毛をほぐして繊維にする機械にかけられ、再生毛へと変化します。 そこから、羊毛7割、合成繊維3割を使い、糸を紡ぎ新たな毛織物へと変化させていくのです。 手に入らなければどうすればいいのか・・・・。 先人たちの葛藤や悩みあぐねいた中から産み出された技術が「毛七」なのです。 単純に考えると、衣服を廃棄するということをやめ「毛七」すれば、永続的に 再生させることが可能ということ! 今後も守り抜きたい日本文化であることは間違いありません。
CALMA STOREスタッフ ゆやのです♪ さてさて、ここを読まれているあなたは漫画やラノベはお好きですか? アニメ大国、日本。 その中でも「異世界転生もの」と言われるジャンルが確立するほど、人気なのをご存じですか。 サラリーマンが転生してスライムになって奮闘していたり、転生したら悪役令嬢になって主役の座を食っちゃったりと、ちょっと羨ましい展開の数々が有り得ないのだけど、面白可笑しく描かれています。(詳しくはお近くのアニメ好きまで) そんな転生ものにCALMA STORE店主が出会った(ストーリーアーカイブ参照)のは、昨年の春頃・・・。 木曽川がもたらす自然の恵みが豊かな愛知県尾州(びしゅう)地方に、古くより根付く伝統文化、羊毛再生。 資源を無駄にしないことを常としていた日本人、中でも「羊毛」は貴重な天然繊維でした。 使わなくなった衣服は集められ、反毛(ワタに戻して、そこから糸を作りなおす)することで、再び繊維として生まれ変わる現場に出会ったのです。 尾州エリアにはこんな言葉があります。 「羊毛の輪廻」 輪廻とは、ご存知仏語ですが、サンスクリット語サンサーラ(संसार Saṃsāra)に由来し、車輪が回転する様子、何度も繰り返し生まれ変わる様子を意味します。 1度、ほぐされ…また紡ぎ… その様子を「輪廻」と表した先人たちの心の豊かさは、今まさに私たちが失いかけたものの1つ。 サスティナブルなんて言葉が世間を賑わせていますが、カタカナを使わずとて、「輪廻」のほうがしっくり分かりやすい感じがする、そこに命が見える言葉だと感じます。 CALMA STOREは尾州地方の「羊毛の輪廻」という日本の文化を守りたいと強く感じ、オリジナルプロダクトとして「Samsara Blanket from Bisyu」を立ち上げました。 アニメの「異世界転生もの」とはジャンルも全く別ですが、「羊毛の輪廻」も同じくらい広く日本の文化として認知される日がくることを願います。 「Samsara Blanket from Bisyu」は、先日のブログにイベント情報として紹介した、阪急うめだ本店ポップアップストアからオリジナルオーダー予約を開始致します。 お近くにお住まいの皆様はぜひ、「羊毛の輪廻」を肌で感じに来てください。