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額に飾る写真

額に飾る写真

Posted on 7月 6, 2026


こんにちは、ゆやのです♪

先日、スマホの写真を整理していました。

整理していたというより、途中から完全に手が止まっていたんですけどね(笑)

写真を消そうと思って開いたはずなのに、

気付けばずっと見入ってしまっていました。

キャンプの写真。

家族で出かけた日の写真。

何気ない休日の写真。

友人たちと笑っている写真。

その時は特別な一日だなんて思っていなかったはずなのに、

なぜか今見ると愛おしい。


不思議なんですよね。

写真に写っているのは、

山だったり、

海だったり、

焚き火だったりします。

でも思い出しているのは、

景色そのものではありません。

その日の空気。

交わした会話。

笑い声。

少し寒かった夜。

帰り道の眠気。

写真は景色を残しているようで、

本当は時間を残しているのかもしれません。


昔のアルバムを開いても同じです。

誰かが必ず、

「あの時ね」

と話し始めます。

写真の説明ではなく、

その日に起きた出来事の話。

一緒にいた人の話。

当時の自分の話。

思い出しているのは、

写真ではなく時間なんです。


最近思うことがあります。

人は物を集めたいんじゃなくて、

本当は時間を集めたいんじゃないかと。

もちろん私も道具は好きです。

キャンプ道具も好きだし、

新しい物を見るとワクワクします。

でも、

何年も経ったあとに思い出すのは、

買った日のことじゃない。

そのマグカップで飲んだ朝のコーヒー。

その椅子に座って見た景色。

その灯りの下で過ごした夜。

物そのものではなく、

物と一緒に過ごした時間なんです。


そして、

歳を重ねるほどに思います。

本当に大切なものは、

失ってから気付くことがある。

子どもがまだ小さかった頃。

当たり前だった家族の時間。

いつでも会えると思っていた人。

何度でも行けると思っていた場所。

その時は永遠に続く気がしていたのに、

気付けば過去になっている。

だから思い出は、

未来のために残すものというより、

失いたくなかった時間の記憶装置なのかもしれません。


前回、

「人が物を捨てる理由」という記事を書きました。

物に思い出が宿るから、

簡単には手放せないという話です。

でも最近は少し考え方が変わりました。

物に思い出が宿るんじゃない。

思い出が、

物の中に居場所を見つけているんじゃないかと。

だから古いマグカップも。

傷だらけのテーブルも。

使い込まれた椅子も。

捨てられない。

なぜ捨てられないかって、

残り香のように漂う、過去の記憶があるからだと。


最近、

店主からCALMA STOREの今後や新事業Eastbound Caravanの話を聞く機会が増えました。

これまで私は、

CALMA STOREは思い出を作るブランドなんだと思っていました。

良い道具を作って。

良い旅を作って。

素敵な思い出を増やす。

きっとそういうことなんだろうと。


でも最近、

店主がまとめた資料を読んでいて、

少し考えが変わりました。

どうやら私は、

少し履き違えていたみたいです。


正直に言うと、

以前から不思議に思っていたことがありました。

店主は商品を作るたびに、

毎回のように新しいロゴを作ります。

しかも結構な時間とお金をかけて。

なのに今度は、

「ロゴ入れる?」

「入れない方がいいかな?」

と悩み始めるんです(笑)

せっかく作ったなら入れればいいのに、と。

ブランドの宣伝にもなるし。

覚えてもらえるし。

格好いいロゴなら喜ぶ人も多いはずです。

 

そんな話をしていたら、

友人が面白いことを言ってきました。


「名前って、ある意味呪いみたいなものなんだよ。」

たしかに…。

日本の昔話や怪談には、

名前を知ることや呼ぶことに特別な意味を持たせる話がたくさんあります。

名前を与えられると、

その存在は強い輪郭を持つ。

そして、

呼ばれると応えなくてはいけなくなる。

否応なしに名前を持つ物の印象は深く目立とうとしてしまう。


その話を聞いた時、

なぜか店主のロゴへのこだわりを思い出しました。


今の時代、

代表自身がブランドの顔になることは珍しくありません。

それも素敵な形だと思います。


でも店主が目指しているのは、

どうやら少し違う。


私が思っていたような、

「思い出を作るブランド」

ですらなかったのかもしれません。


残したいのは、

ブランドという顔じゃない。

 

残り香として漂う。

 

例えていうなら、額縁そのものではなくて、主人公に選ばれた1枚の写真の中の記憶という形のないもの。

 

その人にしか分からない大切な1枚の中の。


「あのブランドの商品を使っていたな」

ではなく、

「あの時、楽しかったな」

「あの旅は忘れられないな」

 

主役は、

いつだって使う人の人生。


CALMA STOREは、

その物語の片隅にそっと座らせてもらえたら十分。


だから店主もロゴを作るのは好きでも、

ロゴが主役になることには慎重なのかもしれません(笑)

 

私もそろそろ、写真を現像しなければ…(笑)

 

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