ダジャレってもう、エモいとかいうやつでしょうか? こんにちは、ゆやのです♪ 今日は、緩衝紙を「誌」にしちゃった人のお話です。 ダジャレったのは私ではなく、某有名オンラインショップの尊敬する社長さんです。(もちろんCALMASTORE店主も尊敬しています(笑)) 時は遡ること昨年の11月。私がCALMASTOREで働き始めた頃。その頃のCALMASTOREではShankheaterが2年目の発売を決定して急速にオンラインショップでの販売数が増えた時期。 私が最初に就いた仕事は、ブログとカスタマー、広報でした。その中で、店主から聞き取りをしていると梱包へのお叱りの言葉が多いことを耳にしました。 「僕はサーフィンをするんだけど、やっぱりプラスチック製のごみの問題を無視はしたくない。やっていることはオンラインショップ、と、、、、梱包材で使用される大量のプラゴミをだしてしまう訳だけども、どうせ捨てられる梱包材なら徹底して使わなくてもいいんじゃないかと思ってるくらい。 だけど、きれいに包まれて送られてきた商品ならお客様はもちろん嬉しいだろうし、そういった気持ちをすべて無視してしまうのもなんかちょっと違う。どうしたらちょうどよいのか、それがずっと引っかかっていて課題でもある。まず最初にシェラカップの梱包について見直したいけど、アイディアはないですか。」 その時、ふと思い出したのはこんなエピソード。 学生時代に北欧の家具が好きになり、ちょうどその頃始まった楽天市場で見つけたショップが北欧の商品を扱っていた「scope」さん。 なかなか学生には手が届かなかった高価な品物の数々。頑張って初めて買ったのは北欧の食器ではおなじみのiittalaのカステヘルミの10センチプレートでした。 送られてきたガラスの繊細なプレートを包んでいたのは緩衝材でも梱包材でもなく布の切れ端。段ボールの中に入ったプチプチは極めて少量でした。 「梱包材が嫌いで、できる限りなくそうとしている。」たしかそのような説明が同封のリーフに書かれていました。 で、その切れ端がなんとも可愛らしい北欧柄。 とてもかわいくて捨てるにはもったいなく、ぎりぎり端が気にならない程度に縫えるサイズのブックカバーを作って愛用しました。 店主に、同じ思想をお持ちの社長さんがいるんですよ、ということで久しぶりにscopeさんをのぞいてみると布の切れ端にとどまらず、「ラッピングやめました!」の堂々宣言と新しく「緩衝誌」にも取り組まれているとのこと。 スコープシャチョウの投稿には、 「いつからこんなにゴミが増えたんだろう。いつから買い替えた方が安いなんて言葉が生活に溢れるようになってしまったんだろう。ゴミが減るといいなぁ、使い捨てない生活をしたいなぁって思いながらお店を運営していたら、お店にもその気持ちが溢れてしまって、気付けばそんな方向に驀進する会社になっていました。コストと効率を最優先するのではなく、捨てる物が減るだとか、無駄がなくなるだとか、余計な資源を使わないだとか、そういったことを最優先して仕事も日常も過ごしていきたいと思ってます。そして、そうした考えのもとにスコープが進んでいけば、類は友を呼ぶではないですが、そこには同じような考えの人が集まってくるでしょうし、それが少しづつ膨らんでいけば、それなりに未来は変化するんじゃないかと思うのです。そして、そういった考えの先にできた物や仕組みというのは、多くの人に愛用され続けるんじゃないだろうか?多くは未来に残るんじゃないか?と思っています。それは僕の妄想なのかもしれないんだけど、そうなるといいなぁと真剣に考えているので、そう考えていない人より、そんな未来には近づけるでしょうから、それなりにはそうなっていくはずです。勿論、手抜きをするわけではないので、コストを下げる努力は全力でするのです。でも、そのコストが最優先されるのではなく、できる限り環境に対しての負荷が少なくなること、利用してくれているユーザーの生活が豊かになることを最優先していきたいという順番の話です。具体的にその一端一例を上げましたら、高くなっても近くで作って材料や物の移動距離を減らすことを考えてみるだとか、作るのが手間であっても生活で使い易い形に仕上げるだとか、単価が数倍になっても梱包資材を再利用される物にするというようなことです。そうした先に、長く愛用される物が生活に増え、生活も豊かになっていくのだと思います。そして使い捨てる、買い替えるがなくなって、ずっと愛用できる物が生活に満ちてしまえば買う物はなくなりますから、旅行や修行といった形のない経験に予算変更して日々を楽しみたいのです。つまり、これはスコープでは買う物がなくなる未来だから、スコープの売上が下がりに下がって閉店を迎えることになるのですが、実はそんな嬉しいハッピーエンドはありません。スコープが大往生できる未来を目指し、日々に燃えたいと思っています。そしてスコープがなくなった先の未来、 皆さんのお子さん、お孫さん、曾孫さんの生活にもスコープからお届けした物が残っていましたら超大成功です。ただ、僕らは凡人であり、普通の人ですから、設立当初からそんな理想に燃えていたわけではありませんし、現在も変化し続けていますから、ここに書いたことが全て完璧にできているわけではありません。日々を積み重ねるなかで少しづつ変化していこうとしています。つまり、こんな方角に向かって変化しながら進んでいこうとしていますってことを書いています。だから、こんな考えが合うようでしたら一緒に変化して、明るい未来を作れたらいいなーってことなのです。2022年5月26日 スコープシャチョウ 平井千里馬」 とありました。 梱包でガッカリもさせずに「もったいない」と思わせる。こんな取り組みができたら・・・。 まさに「類は友を呼ぶ」で、切れ端を捨てられずにブックカバーにした私とプラゴミ嫌いで頭を悩ますオンラインショップCALMASTORE店主が導かれたのでした。 scopeさんには取り組みを賛同し、真似させていただきたい旨のご連絡をさせていただいた上で初めて試みたものは、読まれている皆さんもお持ちかもしれません。 オンラインショップで購入したÆnd sierra cupを包んでいた布です。思いついてから取り組むまでが急だったので、なんの説明もなくシェラカップを包んで送ったら、ノベルティと勘違いされてしまい、「シェラカップの個数分入っていない!」と言ったお叱りをうけてしまったのは今ではいい思い出。 それだけ欲しいと思ってもらえるものにできていたのなら結果オーライ、皆さんのストーリーでもキャンプでのテーブルクロスやランチョンマットとしてご使用いただいている写真の投稿などをご報告いただけて、嬉しかったなぁ。 ほんとはもっと柔らかい素材で布巾のように使えることを想定していたのですが、発注先の海外に「木綿」の風合いがうまく伝わらず、厚みのあるものにできあがっちゃったのですが、結果、梱包材としての役目はそちらのほうが頑丈でかさばるしよかったということも。ものづくりとは面白いものです。 まだまだ小さなお店なのでかけられる予算は限られますが、合言葉は「類は友を呼ぶ!」 どうせ真似るならしっかりと。 次回は、緩衝誌ができるまでパート2につづきます。 だって、かなり思い入れをもって作ったのでみんなに知ってもらわなくちゃ!なのです。
EVENT NEWS [場所] 熊本 グランメッセ熊本 https://maps.app.goo.gl/Rubq32dJmNPFapyD8 [イベントHP] OutImpact|Kyushu Outdoor Fes [チケット販売] チケット検索結果|(チケットぴあ)-[652730] (pia.jp) [期間] 2024年3月30日【土】10:00~17:00 3月31日【日】9:00~16:00 [見どころ] 実店舗は台湾にあるCALMASTORE、普段はオンラインショップでのみの販売です。 熊本のGood Timerさんというショップさんのイベントで出会った方にお誘いを受けて、今回九州最大のイベントと名高いOutImpact2024に出展させていただくことが決定しました。 なかなかお客様と対話しながら販売する機会はないので、実際に見て触れて購入していただけたらと思う商品を選りすぐり、持っていこうと思っています。 アウトレットやサンプル放出もあるかも・・・。 また、生産終了し手に入らなくなったÆnd sierra cupの初回限定ロゴ(現在セカンドロットになりロゴが変更されています)の最後の販売、九州イベント限定ステンレスアンティークゴールドシェラカップや新商品ストアオリジナルセットアップやトレーナーなどの販売も致します。 見どころは、、、、なんといっても制作にかなりの時間を要したストームランタンシルバーリミテッド。 普遍的なストームランタンのデザインは、1930年代のイギリスで生まれた名作の復刻。 クロームメッキ加工を施し、真鍮色とはまた違ったスタイル。 真鍮色も素敵だけど、クールなシルバーもかっこいい。。。 アーバンな雰囲気も醸し出しいて、ツヤツヤと輝くボディにうっとり。 使用するオーナーの特別な時間をそのボディに映し出します。ベースはオール真鍮製なので、うっすらと覗くのは真鍮のゴールド。 また、会場でしか購入できないランタンも飛び出すかも・・・・!? 当店のテーマは、世代が代わっても捨てられることなくその時代の誰かのお気に入りになる「ものづくり」。九州の皆様に、一生を添い遂げたくなるプロダクトをご紹介できたらと思います。 [主催者様よりメッセージ] OutImpactとは・・・アウトドアにもっと広く、たくさんの可能性を感じています。キャンプ、釣り、車、アクティビティなど広大な自然というフィールドの中で楽しめるすべての可能性に触れアウトドアをもっともっと好きになってもらいたい。一過性のブームで終わることなく、日本の大自然と共存しながら育むことが出来る「文化」としてアウトドアを提案する九州最大級のイベントです。OutImpactは、商品の宣伝・紹介のために見本を展示する「見本市」のようなイベントではなく、来場者の方々に商品を見て、触って、話すといったリアルな体験を通して体験できる「体験型アウトドアイベント」としてアウトドアをはじめライフスタイルをテーマにイベントを構成します。 アウトドアフェスで九州から日本を盛り上げましょう🔥
CALMA STOREスタッフ ゆやのです♪今日はシェラカップのお話。 キャンプブームの訪れとともに、世の中に数多のシェラカップが誕生しました。 シェラカップを作る?今更?100均でも買える時代に?売れるのか? 韓国の Brennholzさんのシェラカップを作るお手伝いをすることになり、そう思いました。 ならば今まで誰も作ったことのないようなシェラカップを作ろう。 ロゴ刻印しただけのようなものはCALMASTOREからは作らない。 これが最高傑作というものを作るために、まずは工場を訪ね歩きました。 そうして出会った、燕三条にある工場。 あれだけ似たようなデザインばかりなのだから、似たような型を使いまわして、プレスしているだけなのだとばかり思っていましたが、丁寧に工場を案内していただき説明を聞く中で、実際には1つのシェラカップを作るのにさまざまな工程や技術を駆使していることを学びました。 燕三条で出会ったこちらの工場には、全国でも珍しくプレス加工の機械もへら絞り加工の機械も置いてありました。 でも、心動かされたのはへら絞り加工。 へら絞りとは、ヨーロッパでは中世の頃から行われていたとされる金属精錬技術。 金属の“伸びる”性質を利用した成形法で、“へら”と呼ばれる棒で高速回転させた金属に圧力を加え、目的の形に加工します。雰囲気はまるで、ろくろの上で粘土を成形するようなイメージの加工方法です。 米航空機や人工衛星の部品、H2ロケットの先端部品など、高度な技術がないと作れない商品に適しているのは、へら絞り加工が金属板を厚く加工することができるため、強度が高く耐久性に優れているからです。 プレスにしてもへら絞りにしても、既存の型を使えばだいたいそれなりのシェラカップは作られる。 デメリットは、熟練の職人技がいること。加工技術に長けた職人さんでないと均一な厚みを作り上げるのは難しい。 でも、出会った工場には熟練の技術を持った職人さんがいらっしゃいました。 カルマストアでやりたいのは、誰も作ったことのないようなシェラカップ! へら絞りという伝統技術。高度な技を培った職人さん。 見つけたならやってしまうべきでしょう・・・。 凹凸があることで均一に絞ることがさらに難しくなるけれど、技を惜しみなく注ぐための表現方法としてハンマートーンを採用することにしました。だれもやらない面倒なことをさせているのだから、職人さん泣かせ?です。一つ一つ絞りますから、大量生産のものに比べると納期も数倍。 予約受注生産の形をとるのはそのためです。 ・・・ということで、ハンマートーン加工のデザインは後付け。 そして、これだけたくさんのシェラカップが世にあるのにハンマートーンのシェラがなかった驚き。ないんです。1つも・・・・。 職人さんに尋ねるとすぐに原因が判明。金型代がしびれるほど高価なのが原因でした。 不自然すぎるほど、ロゴの刻印か金属変えるか形や大きさ変えるだけの似たり寄ったりなシェラカップができてるのはこのためでした。 わざわざ金型一から制作して売れなかったら・・・と考え、市場を知っている人間はまず手をださないでしょう....。 セコイ商売なわけです。。。とは、私が思った感想。 研鑽された技術を惜しみなく使ってもらい、唯一無二なシェラカップを生みだすことを考えると決断は一つ。 そうやって誕生したシェラカップに、「Ænd 」と名付けました。 これ以上ないシェラカップ、終わりを告げるEndそしてその先のさらなる研鑽をみたいという願いを込めたAnd ありがたいことにÆnd sierra cupはすでに、私たちの予想を遥かに超える勢いで走り出しています。 ドキドキしながら発表したインスタグラムの投稿には、こんなのを待っていた!見たことがない!興味のなかったシェラカップを初めて予約します。などのお声を沢山頂戴しております。 燕三条の1人の職人の30年の集大成。 敬意を込めて初回ロットには、燕の紋章とTUBAME SANJO NIHONと打刻しました。 Ænd sierra cupは、インスタグラム内でCALMASTOREフォロワーさんとBrennholzフォロワーさんにアンケートを取りながら、できあがった作品です。 先見の明を持っていたと思ってほしいから、、、初回ロットの刻印だけデザインを変えたのはそのためでもあります。 ぜひ、お手に取って日本の伝統技術の美しさを確かめてほしいです。
EVENT NEWS [場所] 〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8−7 阪急百貨店 阪急うめだ本店 8階 コトコトステージ81 にポップアップストアとして出店します。 [期間] 2023.8月30日(水)~9月5日(火) [見どころ] 今回のイベントを皮切りに新商品となる、通常の2倍の糸を使って織りあげるSamsara blanketのカスタムオーダーフェア、実際にその質感を感じながら利用するシーンに合わせて細かなオーダーができるチャンスです。 先日発売開始。我々の予想を上回り、数々のアウトドアシーンで取り上げられつつあるÆnd sierra cupの展示、限定カラーの販売 店主がオンラインストアでの販売を一切せずに、はるばる足を運んで下さった方だけにとこだわる、CALMA STORE staff Tシャツ(長袖あり)の販売